愛される庶民食材 油あげ

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庶民派食材の草分け的な存在である油揚げを広く皆様の食卓へお届けしつつ、安心・安全は勿論、より美味しく、こだわりを持ってお届けさせていただきます。

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愛される庶民食材、油揚げ。

油揚げは歴史ある食材だ。庶民の間に定着したのは江戸時代と言われている。


江戸時代初期の文献には、既に油揚げの名が登場している。当時、油は高級品であり、主に明かりをともす灯明のために使われていました。揚げ物を食べることができたのは身分の高い武士や、僧侶などに限られていたそうだ。


江戸時代中期になり、ようやく庶民の間にも食用油が広まった。江戸時代初期は胡麻油が主流だったが、その後に菜種油が一般的に使われるようになったそうだ。


油が身近なものとなり、庶民の間で流行したのが南蛮から伝わった『天ぷら』である。同じく人気であった寿司や蕎麦に比べ、『天ぷら』は味が濃厚で腹持ちが良く、当時の人々に大変好まれた。


豆腐を揚げて作る油揚げは、天ぷらの変わり種として考案されたらしい。油揚げの値段は、江戸時代の頃も安く、しかも豆腐より日持ちするため、便利な食材として庶民の間に広まっていった。


油揚げは、今も昔も変わらない。家計に優しく、料理を楽にしてくれるお助け食材なのだ。


油揚げが江戸時代に庶民の間に広まった後、各地で独自の製法や形ができるなど『ご当地油揚げ』が生まれ、現在にも伝えられている。


有名な油揚げをいくつか紹介しましょう。


京料理には欠かせない、京都に伝わる『京あげ』は上品な味が特徴です。お料理でたっぷりと使えるようにと、通常の油揚げよりもサイズがずっと大きいのも特徴です。


新潟栃尾の名物は『栃尾油揚げ』。大きいだけではなく、厚さが3cmほどあり、厚揚げと見紛うほどだそうです。手揚げされた後に串に刺して吊るし、手油を切る方法が今でも続いています。そのため、小さな穴が開いているのが『栃尾揚げ』なのです。


愛媛の『松山揚げ』や熊本の『南関揚げ』のように、パリパリに乾燥させた油揚げもある。使い易いように小さく切ってあるもの、或いは大きな1枚板のようにして売られていることもある。その場合、手で適当な大きさに割って、料理に使うそうです。


宮城に伝わる油揚げは『定義の三角揚げ』。定義山西方寺に向かう参道で売られている油揚げである。三角形が特徴で厚揚げのように厚く、中は柔らかいが、外はカリカリに揚げてある。三角揚げを食べるためだけに定義山に来る人も少なくないそうだ。


油揚げは、江戸時代から庶民の間で広まった庶民食材の代表。今も昔も、手頃な値段と使い勝手の良さから、長年庶民に愛されている。日本各地には、ご当地油揚げがあるので、是非現地に立ち寄る機会があるなら、これらの油揚げを食するのも一興と言えそうです。